伊勢化学工業って
どんな会社?
貴重な資源を有効利用し、人々の暮らしを支える会社
こんなところに
伊勢化学工業
生活の身近なところで、
伊勢化学工業の製品が使われています。
もっと知りたい!地下に眠る天然資源
1.ヨウ素ってなに?
ヨウ素ができるまで
ヨウ素は、地下深くに眠る古代海水の「かん水」からつくられます。
-
数百万年前の有機物から
かん水が誕生 -
地下900〜2000mから
汲み上げ -
かん水と天然ガスを
分離 -
さまざまな製品を製造
世界で生産されているヨウ素は、年間約34,000トン。
しかし、地域は極めて限られています。
そのほとんどがチリと日本で、日本は約30%を生産しています。
資源の少ない日本にとって、ヨウ素は貴重で大切な地下資源。
伊勢化学工業は、世界の約15%のヨウ素を生産する
世界屈指のヨウ素サプライヤーです。

主な用途
-
殺菌剤 -
X線診断の造影剤 -
スマートフォン・
テレビ・PCの
液晶用偏光フィルム -
自動車のシートベルト・
エアバッグ用繊維の
安定剤 -
甲状腺ホルモン剤
などの医薬品
放射性ヨウ素と安定ヨウ素
ヨウ素には放射性ヨウ素と安定ヨウ素(非放射性ヨウ素)があります。
放射性ヨウ素は放射能をもつヨウ素で、核分裂が起こる際に生じ、体に大量に取り込むと健康障害を引き起こすことがあります。
一方安定ヨウ素は放射能をもたないヨウ素で、人間や動物の成長や健康には無くてはならないミネラルです。
伊勢化学工業で扱っているのはこの安定ヨウ素になります。
2.天然ガスってなに?
天然ガスが供給されるまで
天然ガスは、ヨウ素と同様に汲み上げた「かん水」から分離します。
-
地下900〜2000mから
汲み上げ -
かん水と天然ガスを分離 -
送ガス -
ガス事業者や工場へ供給
天然ガスは有害な不純物をほとんど含まないメタンが主成分です。
当社の天然ガスは燃焼時に地球温暖化を引き起こす原因となる二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、
大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)の発生がほとんどありません。
安心・安全・クリーンなエネルギーとして活躍が期待されています。
伊勢化学工業のあゆみ
創業期1920〜50年代
- 創業は1927年
-
- 三重県にて創業
- 海藻からヨウ素を生産、販売開始
-
- 伊勢化学工業株式会社を設立
- 千葉県で次々に工場を建設
-
- ヨウ素、天然ガスを生産し、事業を拡大
成長期1960〜70年代
- 業界初の新技術開発
- 国内シェアトップへ
-
ヨウ素 - ヨウ素製造の新技術、ブローイングアウト法の実用化に成功
-
- 全工場で採用し、高純度ヨウ素の
大量生産が可能に
- 全工場で採用し、高純度ヨウ素の
-
- 球状のヨウ素「イセフロー®」の開発に成功
-
金属化合物 - ニッケル、コバルト
化合物を生産、販売開始
- ニッケル、コバルト
-
- 独自の溶媒抽出法、反応晶析法、焼成法を
用いて高品質を実現
- 独自の溶媒抽出法、反応晶析法、焼成法を
発展期1980年代〜現代
- 海外進出・株式上場
-
- アメリカに子会社を設立
-
- 東京証券取引所市場第二部に株式上場
-
- ISO認証取得によりさらなる品質強化へ
これからの伊勢化学工業
環境保全

使い終わったヨウ素は、回収して再利用。資源を有効活用し、循環型社会の実現を目指しています。

当社の天然ガスは燃焼時の二酸化炭素排出量が少ない、地球に優しいエネルギーです。
技術開発と産学連携

国内の大学と、ヨウ素を使った次世代ディスプレーの実用化に向けた研究開発を進めています。

千葉大学、メーカー3社他と共同研究協定を締結し、2018年に完成した「千葉ヨウ素資源イノベーションセンター」を拠点にヨウ素の高度利用を目指した各種製品の研究・開発を進めています。
世界での役割

世界中から届くオーダーに応えるため、日本と米国の2拠点から世界へ輸出。当社ならではの強みを活かしさらなる飛躍をめざします。

千葉県・ヨウ素工業会と協力し、モンゴルやマダガスカルなどにヨウ素の提供で支援をしています。